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サービス業がけん引し4期連続でマイナス幅縮小 ひびしん中小企業7~9月景気調査


週刊経済2022年12月27日発行

 福岡ひびき信用金庫(北九州市八幡東区尾倉2丁目、井倉眞理事長)が3カ月ごとに実施する取引先中小企業の全産業景気動向の業況判断DI(「好転」―「悪化」/2022年7月~9月期)は、前期差2・2ポイント改善のマイナス10・3と、4期連続でマイナス幅が縮小した。
第7波も外出自粛などの制限がなく、集客に大きく影響しなかったサービス業で前期差11・1ポイント改善のマイナス19・4だったことなどが全体をけん引した。そのほかの業種では、調査期間中の仕入価格が安定した卸売業が8・8ポイント改善のマイナス14・7、不動産業が6・5ポイント改善の12・9、製造業が3・3ポイント改善のマイナス6・6だったものの、仕入価格上昇を価格に反映できていない小売業で5・5ポイント悪化のマイナス18・2、公共工事の減少や建設資材全般の価格上昇が影響した建設業が4・2ポイント悪化のマイナス10・4、と2業種で業況が悪化した。
営業エリアである北九州、京築地区取引先の動向把握、および経営情報の提供を目的に実施しており、製造業61社、卸売業34社、小売業55社、サービス業36社、建設業48社、不動産業31社の計265社に聞き取り、回答率は100%だった。