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サービス付き高齢者向け住宅事業に参入 西日本鉄道


19年4月にも城南区別府に第1号物件

西日本鉄道㈱(福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は、サービス付き高齢者向け住宅事業に参入し、2019年4月をめどに同市城南区別府に第1号物件を開業する。

サービス付き高齢者向け住宅は主に賃貸借方式で、バリアフリーといったハード面の条件を備え、ケアの専門家による入居者の安否確認やさまざまな生活相談サービスを行う住宅。一般的な賃貸住宅よりも安心して生活でき、高額な一時金を必要としないため、入居しやすいという特徴がある。少子高齢化が進むなか、これまで「サンカルナ」と「サンカルナテラス」の2ブランドで展開してきた有料老人ホーム事業に加え、同事業への参入でより幅広いニーズに応える。

第1号物件は自立(介護認定なし)あるいは軽度の要介護状態の人を対象とし、交通の利便性が高く、周辺には病院やスーパーなど生活に必要不可欠な施設が揃う別府に建設する。居室は74戸を予定し、全居室25㎡以上と間取りを広く設定しており、バリアフリー構造に加え、快適に過ごせるプライベートな生活空間を確保。また、バランスの取れた食事を提供するレストランや居住者同士での憩いの場として屋上庭園を設置する。隣接して分譲マンションの建設も予定し、家族との近居も可能としている。また、身体状況に応じて任意で介護サービスを利用できるほか、有料老人ホーム事業で培ったノウハウや医療機関、介護事業者とのネットワークを生かし、入居者をサポートする。計画では来年2月頃に着工し、19年1月頃に完成予定。第1号物件や分譲マンションの詳細は、決まり次第公表する。

2017年8月16日発行