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サンヨー食品と資本・業務提携  マルタイ    来年3月末までに具体案取りまとめ


 麺類・調味料・菓子製造の株式会社マルタイ(福岡市西区周船寺3丁目、酒見俊夫社長)は、「サッポロ一番」などの即席めん製造販売・サンヨー食品株式会社(東京都港区、井田純一郎社長)と資本・業務提携する。10月22日に基本合意し、11月にマルタイが実施する第三者割当増資をサンヨー食品が引き受ける。
 マルタイは福岡工場の新設移転計画を策定するなど、生産体制の見直しを目指していた一方、サンヨー食品は生産・物流体制の合理化や技術、設備の共有を目的に食品メーカーとの資本・業務提携を模索していた。提携によるシナジーで両社の企業価値向上につながると判断した。マルタイは第三者割当で385万株を発行し、サンヨー食品とマルタイの筆頭株主の西部ガス株式会社が192万5000株ずつ引き受ける。保有比率は、サンヨー食品が約20%、西部ガスが既存保有分と合わせて約34%となる。今後、生産体制や資材調達、物流体制、営業・販売協力について話し合い、来年3月末をめどに具体的な業務提携内容を取りまとめる。
 サンヨー食品は、1953年11月設立。資本金は5億円。従業員は518人。09年3月期の売上高は758億800万円。マルタイは60年6月設立。資本金は12億808万円。従業員は153人。09年1月期の売上高は64億9600万円。