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サッカー、クラブ創設以来初のタイトル アビスパ福岡


週刊経済2023年11月14日発行号

ルヴァンカップ優勝

サッカーJ1のアビスパ福岡(運営・アビスパ福岡㈱・同市東区香椎ふ棟1丁目、古屋卓哉社長)は、11月4日に国立競技場(東京都)で開催されたサッカーYBCルヴァンカップの決勝で、浦和レッズ(さいたま市)に勝利し、1995年のクラブ創設以来初のタイトルを獲得した。
ルヴァンカップはリーグ戦、天皇杯と並ぶ国内三大タイトルの一つで伝統の大会。初めて優勝を目指すアビスパと7年ぶり3回目の優勝を目指すレッズが対戦した。アビスパは前半に前寛之選手と宮大樹選手のゴールで、2点リードで試合を折り返し。後半はレッズの攻勢を受け1点差に迫られたが、守り抜き優勝を果たした。当日の観客は6万1683人でルヴァン杯での最多動員を記録したという。
11月6日、福岡市役所西側ふれあい広場(中央区天神)、JR博多駅前広場(博多区博多駅中央街)でそれぞれ祝勝会があり、長谷部茂利監督と全選手が登壇。市役所前では高島宗一郎福岡市長がユニフォーム姿で「これを励みにリーグ優勝を目指し、パレードしましょう」と激励し、博多駅前広場では同じくユニフォーム姿の服部誠太郎福岡県知事が「まさに快挙。みんなで新しい歴史を刻もう」とあいさつをし、ともに場内いっぱいとなる3千人以上のファン・サポーター・市民が駆け付け、長谷部監督やMVPの前選手、キャプテン奈良竜樹選手らに熱い声援を送った。奈良選手は「12月3日のホーム最終戦は、ベスト電器スタジアム満員の2万人プロジェクトに再チャレンジしたい」と動員を呼びかけ歓声が沸き上がった。

ウクライナ支援、強豪クラブとチャリティーマッチ

またアビスパは、12月18日に国立競技場でウクライナリーグの強豪「FCシャフタール・ドネツク」と復興支援のチャリティーマッチを開催する。
欧州チャンピオンズ・リーグにも出場し、ウクライナ・プレミアリーグでは14回優勝する強豪クラブで、サッカーを通じてウクライナ支援を全世界に発信するとともに、同マッチの売り上げから経費を引いた利益の全額をウクライナの復興支援のために寄付する。試合当日はウクライナ避難民を招待する予定。主催は大株主のアパマンショップホールディングスグループ(東京都)ほか公益財団法人日本サッカー協会、公益社団法人日本プロサッカーリーグ、ウクライナ支援協議会。キックオフは午後7時。アビスパ福岡㈱の川森敬史会長は「国立の熱気をそのままに12月もぜひ足を運んでいただけたら」とあいさつした。