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コンクリート構造物打音検査診断管理システムを提供  e―セレス


週刊経済2021年12月28日発行

音圧分析による診断が可能

高齢者向け遠隔見守りサービスの開発運用などの㈱e―セレス(福岡市博多区吉塚6丁目、野原博社長)はこのほど、自社商品のコンクリ―ト構造物打音検査診断管理システムを一般社団法品日本コンクリート構造物打音検査協会に提供した。
同システムは、コンクリート構造物に損傷を与えることなく、構造物の劣化状況の評価や劣化原因を推定する際に使用できる。スマホやタブレット、アプリで打音周波数、音圧分析による異常箇所の診断ができ、検査結果データをクラウドサーバーに送信しデータ保存が可能。また異常箇所やその状態などを自動建築図面化し、補修工事見積の基礎調書を自動で作成する。これまでの調査は専門職の人がハンマーによる打撃音や目視で判定する方法が主流であり、検査できる人は限られていた。同システムを検査で使用することで、誰もが容易にコンクリートを破壊することなく、科学的に検査し、記録を残すことができるという。同社は「橋梁やトンネルなどは国が定める統一的な基準により、5年に1度、目視による点検をしなければならないが、専門の職人が調査し、人の感覚だけに依存しているのが現状。橋梁やトンネルの崩落や外壁の落下事故を防ぐことは難しくなっている。当社のシステムを使うと、業務効率化を図れ、誰もが簡単に検査することができる」と話している。
同社は2010年2月設立。資本金は1千万円。従業員数は1人。