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コロナ禍と米中貿易摩擦で減収減益 南陽中間決算


売上高は9%減の147億円

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の9月中間連結決算は、売上高が前期比9%減の147億7200万円、経常利益が同15・5%減の7億8800万円となった。
営業利益は同20・9%減の7億1400万円、純利益は同10・9%減の5億1600万円。建設機械事業では新型コロナウイルス流行に伴う需要低迷、納期遅延、中古機械相場の下落の一方で、熊本地区を中心に令和2年7月豪雨の復旧工事への動きが始まり、販売部門では利益率の高い商品の販売や既存取引先の需要の掘り起こしに努めた。また、レンタル部門では災害復旧工事に対応するためレンタル機械の設備投資を実施するとともに民需、官需の取り込みに注力した。しかし、取引先の投資マインドの低下で全体の案件数が減少し、売上高は同15・5%減の56億9100万円で、セグメント利益は同34・8%減の4億6500万円となった。
産業機器事業では新型コロナウイルス流行に伴う生産活動の停滞や米中貿易摩擦の影響で、分野によっては生産計画や経営戦略の見直しを迫られるなど厳しい状況で推移するなか、感染対策を講じた上で国内の客先訪問を徐々に再開。回復の兆しが見え始めたロボット関連や半導体などの一部市場を中心に提案営業を強化した。しかし、取引先の設備投資計画の延期や中止が相次いだことなどで、売上高は同4・6%減の88億2300万円にとどまった。一方、セグメント利益は経費の圧縮に努めた結果、同14・3%増の4億2800万円となった。
砕石事業では民間工事の大口案件を着実に取り込むとともに、継続して護岸工事などの公共工事の受注獲得に努めた。この結果、売上高は同6・2%増の2億5700万円、セグメント利益は同約2・19倍の4700万円となった。
通期では売上高が前年比8・2%減の315億円、経常利益が同19・8%減の17億5千万円を見込んでいる。

2020年11月24日発行