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コロナ禍と米中対立の影響で減収減益 リックス4〜6月連結 売上高は13%減の85億円
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売上高は13%減の85億円
福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(藤井卓社長)の2020年4~6月連結決算は、コロナ禍や米中の対立の影響などで、売上高が前期比13・1%減の85億2700万円、経常利益が同40%減の3億1200万円の減収減益となった。
営業利益は同43・3%減の2億7500万円、当期純利益は同44%減の1億8600万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が同18・8%減の27億4600万円。熱延工程水処理設備向けプランジャーポンプや構内安全対策器具の受注は好調に推移したものの、厚板工程向け圧延ロール、伸縮継手、オイルシールなどの受注が落ち込み、前期を下回った。
自動車業界向けの売上高は、同24・4%減の19億2300万円。自動車部品メーカー向けに自動化装置、メッキ剥離装置の引き合いが強かったものの、自社洗浄装置、工作機械業界向けのオイルシールやポンプ類の受注が落ち込み、前期を下回る推移となった。
電子・半導体業界向けの売上高は、同6・8%増の10億3400万円。自社洗浄装置の受注は落ち込んだものの、電子・半導体メーカー向けにセラミックス加工品、自社継手製品やポンプ類、カーボン部品の受注が伸長して前期を上回った。
ゴム・タイヤ業界向けの売上高は、同15・3%減の5億9100万円。タイヤメーカー加硫設備向けブロワを受注したほか、ポンプ類の受注が伸長したものの、タイヤ加硫機用バルブの受注が大幅に落ち込んだことに加え、コンプレッサーやショットブラスト装置の受注も落ち込み、前年同期の実績を下回った。
高機能材業界向けでは非鉄金属メーカー向け特殊金属容器や化学メーカー向け水処理設備を受注したほか、シール類の受注も伸長したが、廃棄物処理プラントの受注が大幅に落ち込んだことに加え、逆浸透膜用ベッセルやポンプ類の受注も落ち込み、売上高は同16・5%減の3億7800万円となった。
環境業界向けではリサイクル施設向けで消火設備を受注したほか、環境プラントメーカー冷却設備向けでダンパの受注が伸長、ジャバラや自社継手製品の受注も伸長し、同6・5%増の3億4600万円となった。紙パルプ業界向けでは製紙会社調薬設備の修理や抄紙工程のメンテナンスを受注したものの、大型案件の受注に乏しく、売上高は同4・7%減の1億8600万円にとどまった。
5月の決算短信で未定としていた通期の業績予想については、緊急事態宣言の解除並びに海外の経済活動の動きも見え始めていることから、現時点で入手可能な情報や予測などに基づいて予想を算定。売上高は同20・5%減の344億円、経常利益は同57%減の11億7千万円を見込んでいる。
2020年9月1日発行