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コロナ禍で減収減益ながらも概ね計画通り推移  南陽4〜6月決算


売上高15%減の68億円

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の20年4~6月連結決算は、売上高が前期比15・8%減の68億4800万円、経常利益が同24・1%減の3億8300万円となった。
新型コロナウイルスの世界的な流行に伴う生産活動の停滞や米中関係の悪化、中国市場の減速など厳しい状況の中、減収減益ながらも概ね計画通りに推移。営業利益は同28・4%減の3億3500万円、純利益は23%減の2億5千万円。建設機械事業では、販売部門で取引先のニーズに対応しながら、利益率の高い商品の販売や既存取引先の需要掘り起こしに努めた。レンタル部門でも民需、官需の取り込みに注力したが、新型コロナウイルスの影響で営業活動の自粛を余儀なくされ、全体の案件数が落ち込んだことで、売上高は同6・8%減の27億700万円、セグメント利益は同23・3%減の2億700万円となった。
産業機器事業では、新型コロナウイルス流行の影響による生産活動の停滞や世界経済の鈍化に伴う投資マインドの低下などの影響が見られる一方で、メモリーや5G関連など一部の半導体業界では堅調に推移する中、テレワークやテレビ会議も活用しながら、AI、IoTに関連する商品群の拡大に注力するとともに、継続して生産設備の自動化や高度化に関する分野の商品開拓や営業強化にも努めた。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で営業活動の自粛を余儀なくされるとともに、取引先の設備計画が後ろ倒しとなったことなどで、売上高は同21・5%減の39億9300万円、セグメント利益は同23・6%減の2億1千万円にとどまった。
今期の見込みについては、新型コロナウイルスの流行に伴う影響に関する前提に変更はなく、第1四半期の業績が概ね計画通りに推移していることから5月に公表した当初予想通り、売上高は前期比11・1%減の305億円、経常利益が同38・1%減の13億5千万円を見込んでいる。

2020年8月25日発行