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コロナ禍で売上高は2・1%減の32億円  イフジ産業4~6月決算


販売数量は6・3%減

粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の20年4~6月連結決算は、売上高が前期比2・1%減の32億3千万円、経常利益が同18・4%減の2億1200万円となった。
営業利益は同19・2%減の2億700万円。純利益は同13・9%減の1億5500万円だった。主力の鶏卵関連事業では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための外出自粛や休業要請で、パンや冷凍食品などの「巣ごもり消費」の内食向けは増加したものの、土産菓子や外食などの需要落ち込みをカバーするには至らず、販売数量は前期比6・3%減となり、液卵売上高は同3・5%減の27億2800万円となった。加工品売上高も需要減で、同35・4%減の7600万円。その他の売上高は鶏卵直送販売が増加したことなどで、同63・1%増の1憶3600万円となった。この結果、鶏卵関連事業全体の売上高は同2・9%減の29億4100万円となった。セグメント利益は売上高の減少に伴い、同23・8%減の1億8400万円だった。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業では、インスタントラーメンなどの「巣ごもり消費」向けの販売が増加したことなどで、売上高は同6・5%増の2億9400万円。売上高の増加やテレワークの拡大に伴う出張旅費などの販売費及び一般管理費の減少で、セグメント利益は同90・3%増の1700万円となった。
通期業績予想については、今後新型コロナウイルス感染症でどのような影響を受けるか見極めが難しく、合理的な算定が困難ことから未定とした。業績予想の算定が可能になった段階で速やかに開示する方針。

2020年8月18日発行