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コロナ感染対策のモデルイベント開催 福岡市
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予約制、マス席などで3密回避
福岡市は10月9日、10日の2日間、新型コロナウイルスの感染対策を施したモデルイベント、「Beat goes on FUKUOKA」を開催した。
福岡市ではコロナ禍が本格化して以降、ほぼ全ての市主催イベントの延期・中止を余儀なくされていたが、感染対策を徹底した上で官民のイベントを再開させていく検討を進めており、10月2日には新たなイベントマニュアルも公開。今回のモデルイベントを参考に、民間事業者によるイベント再開への道筋をつけたいと考えている。
今回のイベントは、市役所前のふれあい広場で開催。福岡ミュージックマンス総合プロデューサーを務める深町健次郎さんが中心になり参加を呼びかけた、ばってん少女隊、LinQ、ゴリパラといったアーティストによる音楽ライブを中心に、新作映画「ロケットマン」の鑑賞会なども開催した。感染対策の面では、Web予約システムによる入場管理で入場者の連絡先等を把握したほか、検温・アルコール消毒やマスク着用を徹底。観覧は指定エリア制、最大5人のマス席を準備し、隣席との密を避ける工夫を施した。当日は最大約200人定員の会場に、入れ替わり制でのべ約1千人が来場。ライブ中は声を上げることができない代わりに、バルーンスティックを配布し、観客からは拍手やスティックを振ってアーティストを応援する姿が見られた。10日午後8時からは、アイランドシティやベイサイドプレイスなど市内3カ所で打ち上げ花火も上がり(密を避けるために場所は実施まで非公開)、現場のライブ映像は会場のスクリーンにも届けられた。
福岡市地域観光推進課は「入場管理で手間取るなど、実際にやってみて課題も見えた部分もあったので、今後のイベント運営の参考になれば」と話している。市は今後、民間事業者からモデルイベントの開催事業者を募っていく計画で、1イベントにつき20万円を助成する。
2020年10月27日発行