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グループ7社の主要拠点を天神BCに集約 NEC


週刊経済2021年8月3日発行

1100人超勤務、シナジーの最大化狙う

日本電気㈱(東京都港区、森田隆之社長)は、福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の第1号案件として福岡地所(福岡市博多区住吉1丁目、榎本一郎社長)が建設中の19階建てオフィスビル「天神ビジネスセンタービル(BC)」(同市中央区天神2丁目)に、九州のNECグループ7社の主要拠点を移転・統合する。営業開始は2022年1月。
同ビルには1100人超の従業員が勤務する予定で、グループ各社が垣根を越えフロア全体を共有することで移動によるロスを無くし、業務効率化とシナジーの最大化を図る。
移転の対象となるグループ企業は、NEC、NECソリューションイノベータ㈱、NECネッツエスアイ㈱、キャピタルソリューション㈱、NECファシリティーズ㈱、NECマネジメントパートナー㈱、日本電気通信システム㈱。入居するフロアは17~19階の3フロアで、執務スペースはフリーアドレスに加えオープンミーティングスペース、ミーティングブース、カジュアルソファーなどを設け、コミュニケーションやグループワークの活性化を図る。また集中作業用の個室やブース、リフレッシュや共創の場として活用できるカフェラウンジも整備。テレワークの普及が進む中、密を避けつつ、個人の業務スタイルに応じて最適な時間・場所で働ける環境を作る。
現在市内の2棟のビルに主要拠点を置く同グループでは、今回の移転に伴い博多区内の拠点は撤退。早良区百道浜の自社ビルはシステム開発の一部機能を残し、その他空室部分は外部に貸し出す。
天神BCは地上19階、地下2階建て、延べ床面積約6万1千㎡。今年9月末に完成予定で、ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)などの入居が決まっている。