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グループ挙げSSの働き方改革を推進  新出光    営業時間見直しなどで将来に向け人材確保


 石油製品販売大手の株式会社新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長)は、直営およびグループ会社が運営する全153のサービスステーション(給油所、以下SS)のうち9都県の27SSで5月までに順次営業時間を見直すなどSSの働き方改革を推進する。
 これは営業時間の見直しをはじめ、定休日の設定や有給休暇取得の推進を通じて労働時間の短縮や残業時間の削減を実現し、快適に働ける職場環境を整えることでスタッフのモチベーション向上につなげる狙い。こうした施策を通じて、「将来につながる人財育成と人財確保」に取り組む方針。16年度は21人だったアルバイトから社員への採用もさらに積極化し、採用におけるミスマッチを解消するとともに優秀な人材の確保を図る。
 SSの営業時間の見直しについては、各SSの時間ごとの来客数を分析し、立地や地域の特性に合わせて閉店時間を30分~2時間ほど前倒す。これにより、営業時間帯は安定的な人員配置を可能とし、利用客に対してより質の高いサービス提供を目指す。深夜でも利用率の高い運送業者向けのフリートSSは営業時間を変更しないなど、利用客の利便性を損なうことのない改革を推進する。今回直営・グループ全SSのうち約20%の営業時間を見直すことで、年間で計1万6708時間、1日あたり約1・7時間/SSの営業時間短縮につながる計算。すでに第2段階以降の営業時間見直しも検討している。