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グループ初のグリーンボンド100億円発行 西日本鉄道


週刊経済2023年11月7日発行号

福ビル街区建替プロジェクトに活用

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は、11月をめどにグループ初のグリーンボンド(環境債)を発行する。発行額は100億円。
同社グループでは、長期ビジョン『にしてつグループまち夢ビジョン2035』の第一ステップとなる今年度スタートした第16次中期経営計画で「サステナブルな成長への挑戦~」をテーマに掲げており、その重点戦略の一つである「持続可能で活力あるまちづくり」を推進するため、同社債を発行するもの。年限は10年。同社債の発行で調達した資金は、2025年春開業予定の「福ビル街区建替プロジェクト」に充てる。国内外の各種環境認証も取得するなど、国内最高水準の安全・安心なビルを目指す同プロジェクトの着実な推進を通じて、環境負荷低減や循環型社会の実現に寄与していく。
グリーンボンドとは企業や地方自治体などが国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために発行する債券。①調達資金の使途がグリーンプロジェクトに限定される②調達資金が確実に追跡管理される③それらについて発行後のレポーティングを通じ透明性が確保されるといった特徴がある。