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グッドカンパニー大賞で優秀企業賞 オーレック


週刊経済2025年2月26日発行号

持続的成長が評価され

乗用草刈機、自走式草刈機開発製造を中核企業とする㈱オーレックホールディングス(八女市広川町、今村健二社長)は、一般社団法人中小企業研究センター(東京都台東区、林信秀理事長)主催の2024年度グッドカンパニー大賞を受賞した。

同賞は1967年に創設し、経営刷新、技術開発、市場開拓、流通改革など各分野で顕著な成果を上げた企業を評価するもの。24年度はグランプリ2社、優秀企業賞9社、特別賞5社、イノベーション部門で2社が選出され、オーレックは、九州エリアの優秀企業賞を受賞した。

1948年に三潴郡城島町で創業した同社は、業界初となる草刈機を開発。30カ国以上への輸出実績をもつなど、自走式小型草刈機分野での国内シェアは40%超を獲得。2016年からは「草とともに生きる」をブランドコンセプトに掲げ、有機農法支援や環境配慮型製品開発ほか、農業分野以外で事業領域を拡大している。市場が縮小する中で同社の業績は、直近10年間で売上高2・2倍、従業員数1・8倍を達成している。

2月4日に東京の経団連会館で授賞式が開かれ、林理事長が「農業機械分野における75年の技術革新と市場環境が厳しい中で持続的成長は、日本のものづくり企業の模範となる取り組み」と講評。今村晴彦オーレック専務は「創業以来、世の中に役立つものを誰よりも先に創るという理念のもと、常にお客さまの声に耳を傾け、革新的な製品開発に取り組んできた。この受賞を励みに、より一層の技術革新に努める」と謝辞を述べた。