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クラウドファンディングで資金調達開始 イマジン・ワンワールド


7月16日まで

一般社団法人イマジン・ワンワールド(久留米市中央町、高倉慶応代表理事)は4月27日から、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で資金調達を開始した。

同法人が主導し、全国の染元や織元、作家などと連携して、2020年までに世界196カ国をイメージした着物と帯を制作する「KIMONOプロジェクト」の資金とする。プロジェクトは2014年に開始し、企業や団体、個人からの寄付を受けてこれまで55カ国分が完成。2020年完成へ向けて141カ国分の制作費や維持管理費、プロジェクト運営費などを含めて4億円以上の資金が必要となることから、クラウドファンディングを開始した。目標額は1億2000万円で、同法人調べによるとクラウドファンディングを活用した単独の事業では日本最高額という。

着物と帯の制作費は1カ国当たり150万円の予算で、加工代や小物類などを含めて、目標額を達成すると50カ国分の制作が実現できるという。寄付は3000円から可能で、6000円以上の寄付で金額に応じてオリジナルグッズや制作発表会の招待券、プロジェクトで製作した着物を着用した写真撮影などのリターンを設けている。募集期間は7月16日まで。

高倉代表理事は「東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年へ向けて、日本の伝統文化や技術を世界に発信し、各国との異文化交流を図る大きなチャンス。また、2020年以降もさまざまな場面での活用や美術館などでの展示を計画している。すでに多くの企業、団体などから支援をいただいているが、クラウドファンディングをきっかけに、より幅広い方にプロジェクトに参加していただきたい」と話している。

同社は2014年8月設立。高倉代表理事が社長を務める蝶屋株式会社内に事務局を置いている。

2017年6月6日発行