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クラウドファンディングで不動産の小口化商品を販売 Good不動産


週刊経済2023年9月12日発行号

一口1万円、若年層取り込む

総合不動産業の㈱Good不動産(福岡市中央区大名1丁目、牧野修司社長)は10月から、第二弾となる不動産の小口化商品の販売を開始する
同社は不動産特定共同事業法の免許を取得し、2020年に第一弾となる商品を販売。今年4月に電子取引の許可を得たため、今回は不動産クラウドファンディング(不動産CF)としてインターネット上で販売する。価格は一口1万円、運用期間は1年間と不動産投資商品としては安価に設定。若年層を取り込むことで、リフォームや不動産売買、相続など他の不動産サービス利用につなげていく。
対象となる物件は福岡市南区の築50年以上の賃貸マンション。現在満室状態だが、経年による家賃の下落、建物の老朽化などに備える対策が今後必要となる。築古物件のため金融機関からの借り入れは難しいことから、同社ではCFの出資金でリノベーションを施し、収益性を向上させて運用益を出資者へ還元する仕組み。同社では「今後も福岡の築古不動産を再生させることで、地域が抱える課題解決の糸口にしていきたい」と話している。