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クイーンビートルの福岡―釜山航路就航 JR九州高速船


週刊経済2022年11月15日発行

11月は週末限定運航

JR九州高速船㈱(福岡市博多区沖浜町、水野正幸社長)は11月4日、旅客船「クイーンビートル」の福岡―釜山航路の運航を開始した。
同社は旧「ビートル」で日韓航路を運航していたが、新型コロナウイルス感染症の水際対策の一環で、2020年3月から運休。20年に完成した新型船「クイーンビートル」は日本船籍化し、国内で運航していたが、政府の水際対策が緩和されたことを受けて約2年8カ月ぶりに国際線を再開した。定員は502人で、第1便には128人が乗船した。当面は週末限定の特別ダイヤで運航する。11月5日、12日、26日の土曜日は博多港を午前9時発、釜山港に午後12時40分着。11月6日、13日、20日、27日の日曜日は釜山港を午後3時発、博多港に午後6時40分着となる。船は11月28日から12月16日まで定期ドックに入るため運航を休止し、12月以降の運航スケジュールは11月下旬に発表する予定。
就航初日に予定していた式典は、10月29日にソウル・梨泰院(イテウォン)で起きた事故を受けて中止した。取材に応じた水野社長は「2年8カ月ぶりにターミナルににぎわいが戻り、感無量」と感想を語り「従来のビートルに比べ大型化したクイーンビートルでは、シートベルトの着用義務がないため、船内での飲食やショッピングなど移動そのものを楽しんでいただける。政府の水際対策緩和以降、旅客船では初めての国際線就航となるため、ニーズをくみ取りながら今後の運航体制を検討していきたい」と話した。