NEWS

キユーピーとライセンス契約締結 キュリアス


週刊経済2022年9月13日発行

開放特許の利用で

飲食店運営や宅配弁当事業の㈱キュリアス(大牟田市大正町1丁目、下川雅史社長、髙口純平社長)は8月22日、キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)と開放特許の利用に関するライセンス契約を締結した。
大手企業が他社に特許を利用してもらう「開放特許」の一環。キユーピーが持つ根菜類を軟らかくする特許を用い、高齢者向けの宅配弁当に入れる煮物などに活用する。同特許はレンコンやゴボウなどのシャキシャキとした食感や形を残したまま軟らかく調理する技術で、そしゃくや飲み込みの機能が低下した高齢者でもすりつぶさずに食べられるという。
両社は大牟田柳川信用金庫、川崎信用金庫、福岡ひびき信用金庫が共同で開催した開放特許に関するマッチングイベントに参加。その際、キュリアスが関心を寄せ、各信金や大牟田市の後押しもあり締結に至った。
下川社長は「月間8千食を大牟田市、熊本県荒尾市の高齢者宅に配食しているが、根菜類が食べにくいとの声があった。食物繊維が豊富な根菜を取り入れながら、栄養に配慮したメニューを提供していきたい」と話している。
同社は2016年11月設立。資本金700万円。決算期9月。従業員数15人。