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キューサイが売上高272億円で10年ぶりトップ  帝国データバンク福岡支店調べ    九州・沖縄地区の健食販売企業


 株式会社帝国データバンク福岡支店(福岡市中央区舞鶴2丁目)は、九州・沖縄地区の健康食品販売企業の2011年度の売上高や利益額、その伸び率などを調査、分析した。自然食品や化粧品などの販売業者は対象から外した。
 今回の調査で上位50社の売上高合計は2102億1100万円で、2010年度売上高合計(2204億7700万円)に比べて4・7%減少した。ただ、前回調査で7位だったケンコーコム株式会社(福岡市)は、2011年度の主な販売商品が各種食料品となり集計対象から外れたため、その影響を修正すると2011年度の売上高合計は前年比1・2%増で微増となった。
 売上高ランキングのトップは、キューサイ株式会社(福岡市)で売上高272億7100万円。同社の首位は2010年度分からの調査開始以来初めてで、01年度以来10年ぶり(前身会社の実績を含む)。同社は2010年10月にコカ・コーラウエスト株式会社(同市)の子会社となり「ヒアルロン酸コラーゲン」や特定保健用食品「ペプチドエース」などの拡販に注力した。次いで株式会社メディア・プライス(同市、売上高264億円)、株式会社やずや(同市、売上高260億3600万円)がベスト3入りした。売上高の伸び率トップは株式会社アンテナ(同市)で、ユーグレナ(和名、ミドリムシ)を使用したサプリメント「バイオザイム」を主力に代理店やドラッグストア向けの販路が拡大し、売上高は前年度比283・5%増の7億6700万円となった。
 調査では「業界をリードしてきた大手企業が下位企業の猛追を受け、売上高がきっ抗するなど、業界内の競争は確実に厳しさを増している」と動向を分析している。