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キャンパス内に起業支援センターを開設  九州産業大学


将来の起業家輩出を後押し

九州産業大学(福岡市東区松香台2丁目、榊泰輔学長)は7月16日、大学キャンパス内に同大在学生や造形短期大学部生、卒業生、研究者を対象とした起業支援組織「オープンイノベーションセンター(以下、OIC)」を開設した。
企業や自治体、地域社会などが有する技術やノウハウ、知識などと同大学が有する研究ニーズや学生のアイデアなどのリソースを自由に交換し、新たなビジネスを創出するための環境を提供することで将来の起業家を輩出するのが狙い。場所は同大学北門近く、オープンカフェ「たちばな」内。フロア面積は303㎡。可動式のインテリアで用途や使用シーンに合わせたレイアウト変更が可能な空間となっているのが特徴。なお、センター長には木村隆之商学部准教授が就任したほか、インキュベーションマネージャー(非常勤)2人、アシスタント1人の計4人体制でスタートする。
同大学は2002年、九州の大学で最初となる起業家育成を目的とした「ベンチャービジネス論」を開講したほか、日本政策金融公庫と連携して創設した同大学独自のビジネスコンテストを16年度から毎年開催。同公庫から融資を受けて事業化を果たす学生も出ている(総合企画部広報課)という。また、学生の実践力育成を目的に企業や行政、地域と連携する「KSUプロジェクト型教育」を推進しており、ロボット開発や地域振興プロモーションなど約130種のプロジェクト実績があることが同センター開設を後押しした。
開設後は主に①社会的課題の発掘と誘致②企業・行政との共同事業③プロジェクトの企画④メンター(指導者・助言者)による個別相談⑤起業家講演会の開催⑥経済界などとの交流会⑦ファンドとの連携関係構築を図っていく方針。

2020年8月4日発行