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キャベツ発酵エキス配合製品で全国初のトクホ 東洋新薬 食物繊維サプリメント「ラプリ」で


 健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前二丁目、服部利光社長)は七月五日、食物繊維サプリメント「ラプリ」で、キャベツ発酵エキスを配合した製品としては全国初となる特定保健用食品(通称・トクホ)の許可を取得した。
 商品信頼度、および消費者認知度の向上を目的に申請していたもので、今後の販売先企業の拡大に弾みをつける。また同社がトクホを取得した商品は、二〇〇二年六月の青汁から数えて十三品目で、一社あたりの取得数では全国五位に入る。今回取得した「ラプリ」は、多機能性素材として注目されているキャベツ発酵エキスに、関与成分として水溶性食物繊維(難消化性デキストリン)を配合したことで、容易に食物繊維を摂取できるのが特長となっている。
 現在、同商品の販売先企業を募集中で、同社では「トクホの取得は研究開発型のOEM企業として、その姿勢や研究開発力の高さを証明できる規格。消費者にも受け入れられやすく、販売する企業のメリットも高い。今後もトクホ準拠の商品開発に力を入れていく」と話している。
 特定保健用食品とは、その食品の含有成分が、科学的試験結果に基づいて健康に有用な機能性があると厚生省が認め、食品に「健康表示」(健康への効用を示す表現)を付けることを許可した食品。一九九一年に厚生労働省栄養改善法 第十二条第一項に基づき制定された。現在、同食品の市場規模は約六千億円と言われている。
 同社は一九九七年設立、資本金五千万円、決算月は三月、従業員数は百人。服部社長は五四年九月十五日生まれの四十九歳、愛知県出身、名城大学商学部卒、趣味は釣り、音楽鑑賞。

2004.7.21 発行 週刊経済より