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キャタピラー九州連結子会社化で増収 JR九州


売り上げ4000億円越え

九州旅客鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)の18年3月期決算は売上高が、前年比8%増の4133億7100万円、経常利益は同10・7%増の670億4500万円で増収増益だった。
鉄道旅客収入増加や昨年8月にキャタピラー九州㈱を連結子会社化したことで増収、売上高は4000億円台を突破した。8年連続の増収で、16年熊本地震の影響が薄れ、訪日外国人客の増加による新幹線利用者増なども牽引したと見られる。
セグメント別に見ると、運輸サービスグループでは鉄道旅客運輸収入の増加により営業収益は前期比4・2%増の1837億円、営業利益も同13・6%増の292億円と好調だった。建設グループはマンション建設工事や新幹線関連工事の増加で、営業収益は同10・9%増の880億円、営業利益は同5・4%増の62億円、駅ビル・不動産グループでは営業収益が同2・9%増の694億円、営業利益は同2・4%増の232億円となった。そのほか、流通・飲食セグメントでは近年ドラッグストア「ドラッグイレブン」やコンビニエンスストアの積極出店が功を奏し、収入が増加。営業収益は同2・7%増の1031億円、営業利益は同5・0%増の36億円となった。その他のグループでは、キャタピラー九州の連結子会社化で営業収益は同10・6%増の674億円となったが、営業利益はホテル等の開業に伴う費用増加が影響し、同5・2%減の24億円。
同社が定める16年度から18年度の中期経営計画の売上高目標4000億円を1年前倒しで達成した。今期は昨年7月の九州北部豪雨などの災害の反動や、キャタピラー九州の連結子会社などにより増収を見込み、営業収益は前期比6・4%増の4397億円と増収を見込み、営業利益は鉄道事業の減価償却費の増加や建設セグメントの利益率低下で0・2%減の607億円と減益を見込んでいる。

2018年6月26日発行