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ガス導管の遠隔管理システムが2023年度技術大賞 西部ガスなどガス事業10社とBraveridge
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週刊経済2023年5月2日、9日合併号
西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)を幹事会社とする都市ガス事業10社と㈱Braveridge(同市西区周船寺3丁目、小橋泰成社長)が共同開発、商品化した「ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム」が、一般社団法人日本ガス協会の「2023年度技術大賞」を受賞した。
ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システムは、ガス導管内への水分の侵入(差水)箇所を絞り込むために、LPWAを用いた無線通信を活用してガス導管内の圧力とガス中に含まれる水分量を見える化するWebアプリと通信機能を備えた計測器(露点・圧力センサー)の総称で、差水対応の作業負荷を軽減する都市ガス事業者向けのリモート監視IoTサービスとして、2021年4月に販売を開始した。
差水による不具合は、ガス供給が阻害されることがあるため、その原因箇所の早期特定が求められる。しかし滞水箇所や原因箇所の特定が困難で、さらに複数箇所の道路掘削を伴うことが多く、修繕・復旧作業が長期化し、対策コストが高くなり、都市ガス事業者にとって長年の大きな課題だった。同システムは発売以来約2年で、都市ガス事業者40社で約1千台が採用されている。