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カイコから抽出したタンパク質の試薬を発売  KAICO


初年度売上目標3000万円

九州大学発ベンチャーで、カイコから抽出したタンパク質の受託製造を手掛けるKAICO㈱(福岡市西区九大新町4丁目、大和健太社長)は今夏、カイコの体内で作ったタンパク質を試薬として発売する。
同社は九州大学が保有する特殊なカイコや知的財産を活用して発現の難しいタンパク質を生産し、研究試薬や診断薬、ワクチンに商業利用する事業を展開している。国内の研究機関向けに11種類を販売。価格は現在策定中で、「相場は10マイクログラムあたり1万円~2万円だがそれよりも抑えた値段を想定」(大和社長)している。初年度売上高は3000万円を目指す。大和社長は「今後、米国進出を検討しており、3億円の資金調達を実施する予定。製薬会社を中心にパートナー企業を増やしていきたい」と話している。
同社は2018年4月設立。資本金3500万円。従業員8人。

2019年6月25日発行