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オミクロン株対応型抗体測定サービス KAICO
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週刊経済2022年8月30日発行
10月から提供予定
カイコを利用したタンパク質の受託発現事業のKAICO㈱(福岡市西区九大新町、大和建太社長)は、10月をめどにオミクロン株対応型の新型コロナウイルス抗体測定サービスの提供を始める。
今秋に開始されるオミクロン株対応のワクチン接種に伴い、開発を進めているもの。同社では、昨年9月からワクチン接種後に抗体の保持レベルを確認できるサービス「カイコでチェック」を提供している。自宅などで自己採血した検体を郵送すると、約1週間後に結果が届く。抗体の保持状況には個人差があるため、次のワクチンを打つ時の目安となる。現在、公式サイトのほか、福岡を主とする九州地域や、関東地域の一部の薬局・ドラッグストアなどで販売を展開。1月から団体用でもサービスを始め、海外出張の再開などを理由に、企業が社員分をまとめて購入する需要も増えてきているという。
大和社長は「オミクロン株対応ワクチンの接種が開始されれば、即座に提供できるよう準備を進めたい」と話している。
同社は、カイコを利用して難発現のタンパク質の医薬品・診断薬・試薬を開発することを目的に、2018年4月九州大学発ベンチャーとして設立。資本金9千万円。従業員11人。