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インフラメンテナンスの新会社設立 FCHDグループ


週刊経済2024年3月26日発行号

社名は㈱インフラテック・ソリューションズ

東証スタンダード上場の㈱FCホールディングス(福岡市博多区博多駅東3丁目、福島宏治社長)と、交通・都市などの調査・計画・設計コンサルタントを手掛ける㈱福山コンサルタント(同所、栄徳洋平社長)などグループ事業会社4社は3月15日、インフラメンテナンスサービスの新会社を設立した。
国内では、今後一斉に老朽化するインフラの戦略的な維持管理・更新が求められており、この課題に対応するため、同社グループのインフラメンテナンス事業に関する中核的企業として、グループ事業会社と連携し設立した。社名は「㈱インフラテック・ソリューションズ」で、本社は東京都千代田区神田岩本町に置く。資本金は1千万円(出資者:㈱福山コンサルタント、㈱FCホールディングス、㈱地球システム科学、㈱環境防災、㈱SVI研究所、福島宏治、栄徳洋平)。決算期は9月。同社グループが保有する非破壊検査技術とAIなどの先端技術との連携で、最先端の計測技術と分析・解析技術を進化させるとともに、インフラメンテナンス事業の拡大やインフラ施設の包括管理事業への展開を目指す。福山コンサルタントが手掛けている国立研究法人理化学研究所発の完全非破壊塩分計測技術RANS-μ技術、地球システム科学が得意とするオーリス・ミラなどの非破壊検査技術、環境防災が保有するコンクリートや鋼材などの非破壊検査および物性試験によるASRなどの劣化診断技術、グループの研究機関であるSVI研究所が開発したAI技術を活用していく。また、新会社は近日中に西日本事業を統括する子会社「㈱インフラ・テックソリューションズ西日本」を北九州市に設立する予定。
両社では「国内の社会資本ストックは高度経済成長期に集中的に整備されており、今後20年間で建設後50年以上経過する施設の割合は加速度的に高くなる見込み。新会社とともに、インフラメンテナンス市場において、特徴ある商品群で市場の開拓および拡大を目指す」と話している。