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インバウンド向け和食体験施設に全面改装 KISS福岡


年間来場目標は4倍の100万人に

観光施設運営の㈱KISS福岡(福岡市博多区西月隈5丁目、蘇慶社長)は11月1日、福岡空港近くのインバウンド向け観光施設「九州国際観光広場」を「九州和食広場」に名称変更し、リニューアルオープンした。

施設(2階建て、延べ床面積約3640㎡)は、博多港を中心に長崎港、下関港に寄港するクルーズ船の乗客を主要ターゲットに昨年7月に開業。1日最大6000人が来場し、そのうちの約7割が食事利用だったことから、物販コーナーを縮小しフードコート内の座席数を800席から1000席に増やすとともに、店舗数も職人が握る寿司カウンターや、九州の旬の食材を目の前で調理する鉄板焼ブースの新設を含め3店舗から10店舗に増やすなど、食事処としての機能を強化した。また寿司やラーメンの調理、茶道、着物体験など、要望に応じて幅広い人数に対応できるように個室空間も充実。滞在時間の限られる訪日客の利便性をさらに高めることで、年間の来場者数はこれまでの約4倍となる100万人を目指す。

今後はホテルにシャトルバスを運行するなど、夕食の時間帯には時間にゆとりのある個人旅行客を取り込んでいく計画。牧山強専務は「爆買い需要から、体験需要に早急に対応した。食事だけでなく、今後予定している太鼓演奏などのイベントを通して日本の良さを知ってほしい。今後10年で30億円の売り上げを目指したい」と話している。

同社は2016年3月設立。資本金2000万円。従業員30人。2016年12月期の売上高は約5億円。

2017年11月21日発行