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インドネシア・南ジャカルタで住宅を共同開発 西日本鉄道


総事業費は約71億円

西日本鉄道㈱(福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は来年、インドネシア・ジャカルタ首都特別州 南ジャカルタ チランダックにおいて現地の総合建設会社、プラウインタン・バジャペルカサ・コンストラクシ社(本社・同州 西ジャカルタ、代表者・プイ・スダルト氏)と共同で分譲マンション「ザ・ベランダ」の開発に着手する。総事業費は約71億円。
これは2025年までの将来ビジョンにおいて、ベトナムやインドネシアをはじめ東南アジアでの住宅開発に力を入れ、海外住宅事業で売上高110億円相当を目指す一環。南ジャカルタは人口200万人を超えるエリアで近年多くの高級住宅の開発が進んでいる。今後も高い住宅需要が見込まれる中、主要幹線道路である外環道路や来年開通予定のジャカルタ都市高速鉄道南北線(MRT)の起点駅に近いなど交通アクセスも良好な計画地において良質な住環境の提供を進める方針。
同プロジェクトは、両社の合弁会社(出資比率・西鉄30%、プラウインタン社70%)を事業会社とし、敷地面積約2ha(2万1641㎡)に4棟の分譲マンション(計663戸)を建設する。ファミリー層を主なターゲットとし、住居の平均専有面積は84㎡、間取りタイプは1~3ベッドルーム。敷地内には、住民専用の庭園やジム、プールなど充実した共用施設を配置し、快適性と利便性の高い生活スタイルを提案する。来年着工し、完成は2023年を予定。来年春ごろをめどに販売を開始する。
西鉄では2015年3月に海外住宅事業第1弾としてベトナム・ホーチミンでの開発を皮切りに、ベトナムで7案件、インドネシアで2案件、アメリカで1案件の開発に携わり、約1万8000戸の供給を計画。現地デベロッパーとの合弁事業で各国の住文化をベースに、マンションや戸建て住宅、賃貸アパートなどの開発に取り組んできた。直近では住宅開発に加え、学校や病院などの公共施設の誘致、住民専用のプールやフィットネスジムなどの共用施設の整備、新たなバス路線の開設支援など住宅を中心とした街づくりに挑戦している。

2018年10月16日発行