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インドネシアの部品メーカーと新たに取引開始 小倉鉄道


受注額は年間2億円

自動車や農機具の駆動部品に使われる歯車などを製造する小倉鉄道㈱(直方市植木、木田文武社長)は5月から、インドネシアの自動車部品メーカー・PTOFZ社と新たに取引を開始した。
PTOFZ社は華僑系インドネシア人が経営する自動車部品メーカー。日系自動車メーカーの1次サプライヤーとして製品を供給しているが、安全性や高品質が求められる基幹部品の製造に対応できないことから、小倉鉄道と技術指導や製造で契約を交わした。トヨタ自動車グループの日野自動車が現地で生産するトラックの駆動部品を製造するほか、直方の本社工場でスタッフの技術指導を行う。受注額は年間2億円。
木田文武社長は「日系部品メーカーに部品を納入する現地1次サプライヤーは基幹部品の製造に対応できず、当社のような日本の中小零細部品メーカーに対するニーズが高い。1年前から本契約に向けた準備を進め、5月から本格的な取引を開始する」と話している。
同社は約15年前から海外からの受注に力を入れており、近年ではベトナム、インドネシアで取引を拡大、インドネシアでは15年に自動車部品メーカー・カリアジャヤ社に部品3000セット(21万米ドル)、16年3月には日系農機具メーカーに部品を供給するアグリンド社と技術指導(約2億4000万円)で契約、アグリンド社から小倉鉄道に技術指導を受け入れる一方、アグリンド社に社員を派遣し、部品の内製化を支援している。

2018年5月8日発行