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イムズ建替え案、「幅広い用途」から検討 三菱地所
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規制緩和活用には「市と協議が必要」
三菱地所㈱(東京都千代田区、吉田淳一社長)九州支店は、建替えを決めた福岡市中央区天神の商業ビル・イムズについて、建設する新施設の用途は商業施設にこだわらず、幅広い用途から検討を進めているという。
同社は今年1月、市による天神地区の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の進展などを背景に、築31年のイムズの建替えを決定。21年夏に営業を終了し、22年から開発に着手する計画を示した。現在、新施設の用途や機能について検討を進めている。イムズは約130店の物販店や飲食店が入居する商業ビルとして栄えてきたが、新施設は「商業施設だけでなく、オフィスやホテル、それらの複合施設なども視野に、幅広い用途から検討を進めている」(笹田貴也イムズ開発推進室統括)と説明する。天神ビッグバンでは、特に福岡都心部で稼働状況がひっ迫するオフィスやホテルの開発を誘導しており、「今後建設される福ビル街区や大名小跡地の新ビルとの役割分担も念頭に、これからの天神エリアに最も求められる施設を模索していきたい」と、全く新しい機能に転換する可能性もあることを強調した。
一方、天神ビッグバンのエリア内ではあるものの、国家戦略特区を活用した「航空法高さ制限の緩和」は明治通り地区の建物にしか適用されず、ちょうどイムズの隣地に当たる天神コアのエリアまでしか反映されない。これについては、「現在(約67m)以上の高さが必要になるかどうかも今は定かではないが、必要であれば規制緩和の適用範囲についても福岡市と協議を進めていきたい」とし、「これを機に、これまで明治通り中心だった開発軸に、『渡辺通』という横軸を加えることができれば」と展望を話している。
イムズは1989年開業。敷地面積約4600㎡。地上14階、地下4階建てで延べ床面積は約4万5000㎡。現在も約130店舗が営業している。
2019年10月16日発行