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アミュプラザ博多にコワーキングスペース 九州旅客鉄道


週刊経済2021年7月6日発行

同事業第1号

九州旅客鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は6月30日、JR博多駅直結の商業施設・アミュプラザ博多地下1階にコワーキング&コラーニングスペース「Q(キュー)」をオープンした。
同施設を皮切りに、シェアオフィス・コワーキングスペース事業に参入する。施設面積は571・18㎡で、1カ月単位での固定ブースを利用できるシェアオフィス32ブース、1カ月単位でのフリー席利用・一時利用ができるコワーキングスペース50席、会員制の語学教室「コラーニング」スペース12部屋で構成する。料金はシェアオフィスが1人用ブースで月額4万4千円から、コワーキングスペースはフリー席で月額3万800円から(非会員の一時利用は1時間550円から)。月4回のレッスンが受けられるコラーニングスペースは、グループレッスンが4500円、マンツーマンレッスンが1万5500円(すべて税込み)。利用時間は、シェアオフィスが全日午前5時30分から翌午前0時まで、コワーキングスペースが平日午前6時〜午後10時まで、土日祝は午前10時〜午後7時まで(店休日は除く)。
施設は同社直営だが、事業パートナーとして教育事業やコワーキングスペース事業などを展開する㈱CO&CO(札幌市北2条3丁目、中野創次郎社長)と、シェアオフィス事業を手掛ける㈱Zero‐Ten Park(福岡市博多区祇園町、榎本二郎社長)が参画しており、CO&COはコラーニング部分の施設運営とコワーキングスペースの運営支援を、Zero‐Ten Parkはシェアオフィス・コワーキングスペースの運営コンサルティングを手掛ける。また、サポーターとして明倫国際法律事務所(同市中央区天神1丁目、田中雅敏代表弁護士)、クレアプランニング㈱(同区天神4丁目、中田泰平社長)、㈱一平ホールディングス(宮崎市高岡町、村岡浩司社長)、㈱フェアコンサルティング(大阪市北区梅田、伴仁社長)の4社が参画し、法務や税務、空間デザインや海外展開支援などそれぞれの専門分野でビジネス展開を支援する。
同事業では7月にも、JR福間駅ビル3階にシェアオフィス「Q‐Works FUKUMA」をオープン予定で、九州内の拠点都市や主要駅、郊外の両方で展開していく方針。6月29日に開いたオープニングレセプションで、松下琢磨常務は「JR九州の社員も常駐して施設利用者との接点を持つことで、グループのリソースを生かした新ビジネス創出にも取り組んでいきたいと考えている。九州と世界をつなぎ、利用者や企業の成長につながる場を提供することで『世界から選ばれる街』づくりに貢献していきたい」と話した。