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アプリで福岡市地下鉄フリー乗車券を販売 LINE Fukuoka


来年2月末までの実証実験

コミュニケーションアプリを提供するLINE㈱子会社のLINE Fukuoka㈱(福岡市博多区博多駅中央街、落合紀貴社長)は11月4日から、LINEミニアプリで福岡市地下鉄(天神~博多間)1日乗り放題企画きっぷの販売を開始した。同市が公募する「実証実験フルサポート事業」の一環で、期間は来年2月28日まで。
2022年度に予定されている地下鉄七隈線天神南駅~博多駅間の開業を見据え、天神~博多間の回遊需要を検証する。名称は「天神・博多間1日フリーきっぷ」で、対象は地下鉄天神駅、中洲川端駅、呉服町駅、祇園駅、博多駅の5駅。料金は大人500円、小児(6歳以上12歳未満)は250円で、5駅間での乗り降りは自由。LINE上で専用のアプリを起動し、同社のモバイル決済・LINE Payで乗車券を購入、乗降時には改札口で駅係員にきっぷ画面を見せる。専用のLINE公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」に登録すると、駅改札窓口に設置しているQRコードを読み取ることで駅周辺の特典施設やグルメ情報が届く。「LINEミニアプリ」は企業などがLINE上で自社サービスを展開できるウェブアプリケーションで、鉄道事業での導入は全国初。
同社では「きっぷの購入からスポット案内までLINE上で完結できる。現金のやり取りや窓口での接触もなくなるため、感染症予防策としても有効」と話している。

2020年11月10日発行