NEWS

アニマルフリー食品検査の受託開始 ビジョンバイオ


週刊経済2021年3月16日発行

動物性原料不使用を証明

検査試薬開発販売、受託検査サービスなどのビジョンバイオ㈱(久留米市百年公園、塚脇博夫社長)は3月8日動物性食材を使わない、アニマルフリー食品検査の受託を開始した。
近年、健康志向の高まりや環境に配慮した生活のために、動物肉や魚を食べないベジタリアン、動物性食品を一切摂取しないヴィーガンなどの菜食主義者が世界中で増加している。そういったアニマルフリーの製品を輸出する食品メーカーが対象。今回受託開始したアニマルフリー食品検査では、食品中の動物DNAおよび、卵、乳のたんぱく質を検出し、その存在の有無を報告する。これにより、動物性原料の含有を科学的に確認できるため、出荷前や仕入れ後の品質確認はもちろん、製造ラインのコンタミネーションチェックなどへの活用にも期待できる。料金はスタンダードコースが6万2千円、シンプルコースは4万8千円。検査日数はいずれも10営業日。PCR法において動物由来DNAの存在が確認された場合、想定される動物種によっては、肉種DNA判別検査や魚介類DNA判別検査などを追加実施することで、混入している種を同定できる可能性がある。
同社では「アニマルフリー食品において現在、決められた基準や検査方法は存在しないが、積極的に自主検査をすることで製品の付加価値や取引先への信頼性向上に少しでも役に立ててもらえれば」と話している。