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アジア貢献賞に学研都市留学生支援ネットワークなど3組 西日本国際財団


週刊経済2024年3月19日発行号

アジア未来大賞に柳川高校など2組

公益財団法人西日本国際財団(福岡市博多区、理事長・久保田勇夫㈱西日本フィナンシャルホールディングス会長)は、第25回「アジア貢献賞」に特定非営利活動法人学研都市留学生支援ネットワーク(愛称:FORSNET、北九州市、辻井洋行理事長)など2団体・1個人に決定し、3月11日に博多区のホテル日航福岡で授賞式を開催した。
このほか同賞を受賞したのは、地雷ゼロ宮崎(宮崎市、上野匡毅代表)と小郡市在住の牟田慎一郎氏。FORSNETは北九州市の学術研究都市地区の住民が外国人留学生の「生活支援」「学術・文化活動支援」「地域住民との交流活動」の3本柱を軸に取り組む。地雷ゼロ宮崎はカンボジアでの地雷除去支援、被害者支援、農業支援などのほか、国内では宮崎を拠点に募金活動や学校での啓発活動を継続している。牟田氏はサラリーマン時代から30年以上にわたり、スリランカの学生を対象とした奨学金設立をはじめ、国際交流や国際化支援を中心としたボランティア活動を継続し、70歳を超えた現在も10以上の団体の代表・役員を務め、精力的に活動している。
第19回「アジア未来大賞」には、宮古島市立下地中学校と台湾の漢口國民学校の生徒たちによる国際交流の中心人物としてグローバルな視点を持つ子どもたちの育成に25年にわたり取り組む羽地芳子氏と、「柳川グローバル学園構想」を掲げ、海外事務所を活用した留学生の受入れに力を入れ、特に全国で初めてタイに附属中学校を開校し、卒業生が同校に進学できるシステムを構築した学校法人柳商学園柳川高校(柳川市、古賀賢理事長・校長)が受賞した。
同財団は1985年3月、西日本シティ銀行(旧西日本銀行)の普銀転換と創立40周年の記念事業として設立。2000年3月に設立15周年を記念してアジア貢献賞を、05年に同20周年を記念してアジアKids大賞(現アジア未来大賞)を創設。毎年、九州・山口地域でアジアとの国際交流に貢献している団体・個人などを表彰している。なお、同財団は今年4月1日に同じ西日本シティ銀行の財団である公益財団法人福岡文化財団(同理事長)を合併し、「公益財団法人西日本シティ財団」に改称する。