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アイランドシティ自動車営業所に電気バス導入 西日本鉄道


低炭素社会実現に向けた取り組み

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、倉富純男社長)は来年2月、福岡市東区香椎照葉5丁目のアイランドシティ自動車営業所に電気バスを導入する。
これは低炭素社会実現に向けた取り組みを推進する一環。同社バス部門では、これまでエコドライブの徹底による燃費向上や環境対応車両の導入を行ってきた。電気バスは二酸化炭素排出量の削減に有効である一方、運用面や導入コストの面で課題があったが、今回利用の多い朝・夕ラッシュの時間帯の運行に特化させることで課題に対応する。運行途中での充電の必要をなくすだけでなく、昼間帯には車両に充電した電気の余剰分を営業所のエアコンや照明などの電気として使用することで電力需要のピークカットを行い、営業所の運営コスト削減につなげる。
電気バスは、停電時などの非常電源としても活用することができるほか、自動運転車両との親和性の高さや、将来のエネルギー需給構造転換への対応など、さまざまな面での活用が期待されている。同社ではまず約6800万円(うち補助金約2400万円)を投じて既存車両1台を改良した電気バス1台を同営業所に導入。運行距離の測定や営業所における運営コストの削減効果などを確認しながら、電気バスも含めた環境対応車両の今後の導入計画を検討していく方針。

2019年10月23日発行