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アイランドシティ、最後の商業用地分譲へ   福岡市 市5工区の7・5ha、今年度中に公募を


 福岡市港湾局は、アイランドシティまちづくりエリアの未分譲区画で最も広い用地、7・5haの区画を「商業用地」に設定し、今年度中にも事業者を公募する方針を明らかにした。
 同エリア(191ha)の用地分譲は、南側半分に当たる博多港開発工区の分譲が9割方進み、現在は北半分の福岡市工区で用地分譲が進む。同工区の分譲率は現在2割程度だが、土地利用計画では大部分が住宅向け用地とされており、「商業用地」の用途に限っては、このたび分譲する7・5haが最後となる見通し。12年度に大幅に拡充した市の企業立地交付金(用地取得額の30%、建物取得額の10%、最大30億円を助成)の最終年度ということもあり、制度を活用できる今年度中に事業者を固めたい考え。用途に関しては、博多港開発工区でスーパー・産直市場の開発が決まっているため、小売よりもスポーツやアミューズメント等の集客関連施設を軸に、事業者を募る方針という。
 港湾局アイランドシティ事業推進部の黒岩尚昭部長は「再開発が概ね一服し、開発用地が不足している福岡都市圏において、これほどまとまった商業用地が分譲される機会は早々訪れないのでは。住民のニーズを汲み取りながら、にぎわいにつながる施設を誘致したい」と話している。