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わいた第2地熱発電に匿名組合出資 西部ガス


週刊経済2024年4月3日発行号

地熱発電事業への出資参画は初めて

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、加藤卓二社長)は3月22日、「わいた第2地熱発電所」を運営する特別目的会社のわいた第2地熱発電㈱(熊本県小国町、赤石和幸社長)に匿名組合出資(※)をした。西部ガスグループが地熱発電事業に出資参画するのは今回が初めて。
地熱発電は半永久的に発電でき、時間帯や天候に関わらず安定的な運転が可能で、設備利用率が高い再生可能エネルギー。日本は世界第3位の地熱資源を有しており、国内での一層の開発が期待されている。「わいた第2地熱発電所」は、地域住民が立ち上げた合同会社わいた会とふるさと熱電㈱の協力により、わいた第2地熱発電が建設を進めている地熱発電所で、2026年3月の運用開始を予定している。発電容量は4995kW、想定年間発電量は約3536万kWh/年(一般家庭約9800戸の年間電力使用量に相当)。同エリアでは2015年から「わいた第1地熱発電所」(1995kW)が稼働しており、この協力体制で開発した2基目の地熱発電所となる。
※資金を提供する出資者と事業を運営する事業者の間で結ぶ2者間契約で、出資を受けた事業から利益が生じると、出資者に向けて利益が分配がされる。