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ららぽーと福岡にサポート付き貸し農園 アグリメディア


週刊経済2022年5月3日・10日発行合併号

九州初開園

農業ビジネスを展開する㈱アグリメディア(東京都目黒区青葉台4丁目、諸藤貴志社長)は4月25日、ららぽーと福岡(福岡市博多区那珂6丁目)3階にサポート付き貸し農園「シェア畑」を開園した。同社は、「シェア畑」を2011年に開始し、首都圏と関西を中心に121農園を展開している。九州での開設は初めて。
場所は施設3階のフードコート&レストランゾーン「グランダイニング」前のアグリパーク内。同社が運営する「シェア畑」は「サポート付きの貸し農園」で、畑を小区画ごとに貸し出し、野菜作りを支援するサービス。これまで遊休農地を活用し展開していたが、商業施設の出店は初めて。コロナ禍になり、商業施設が広場スペース・緑化スペース、空き駐車場の活用を検討しているとのケースが増えているという。同園は、1区画3㎡と4・8㎡の全137区画。同社の菜園アドバイザーがマンツーマンで苗の植え方、害虫対策、農作物の収穫などを支援、アドバイスする。畑には農具、種、苗、水場などを用意しているため、利用者は手ぶらで利用できる。料金は3㎡の区画が月額6900円~、4・8㎡の区画は月額9200円~。シェア畑での栽培は水を頻繁にあげる必要がなく、週に1度の来園で管理が可能。年間で15~20種類の農作物が栽培できる。
同社広報担当者は「利用者は30歳以上の幅広い世代で、食育として利用されるご家族、定年後に新たな趣味として利用されるご夫婦などが多く、利用者の7~8割程度が野菜作り初心者。今回の新園を皮切りに、2024年までに九州エリア10カ所での開設を目指していきたい」と話している。
同社は2011年4月設立。資本金8億3227万円。従業員数581人。