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こども病院跡地に内科系総合病院 福岡大学
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週刊経済2023年8月1日発行号
西新病院を移転・新築
福岡大学(福岡市城南区七隈8丁目、朔啓二郎学長)は、福岡大学西新病院(同市早良区祖原、三浦伸一郎病院長)をこども病院跡地(同市中央区唐人町)に移転・新築する。供用開始は2027年春の予定。
西新病院が建設から約40年以上経ち老朽化してきたことに加え、現用地が福岡市医師会からの借地であり、現地建て替えには2年間の休業が必要ことなどから移転・新築するもの。総事業費は非公表。新病院は5階建てで、循環器分野を中心とする内科系総合病院。現在、西新病院で業務に携わっている医師や看護師など約200人を引き継ぐ。1~2階が外来・診療、3~4階が病棟、5階がリハビリテーション室。病床数は西新病院と同じ117床。駐車場は現在の15台分から130台分に増やす。オンライン診療やAI画像診断などのⅠoT機能を充実するほか、リハビリテーション機能も備える。また、5階リハビリテーション室は緊急時の避難場所としても活用でき、近隣地域の避難場所としての扱いは今後、福岡市と協議していく。朔学長は「建学の精神に徹し、学校法人福岡大学と3病院(福岡大学病院、筑紫病院、西新病院)が一体となった取り組みを実現していきたい」としている。
こども病院跡地活用は、積水ハウスと福岡大学などを中心とするグループが優先交渉権者となって活用事業を進めていくもので、この4月に土地売買契約を締結。新病院のほか健診センターや小児科クリニック、調剤薬局などが入る健康プラザ、23階建て178戸と9階建て44戸の分譲マンション2棟、集会室や防災備蓄倉庫を備えたコミュニティハウスなどが建設される。