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こども病院敷地内に「ふくおかハウス」完成  東京都のDMHC    5月1日から運用開始


 公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(略称・DMHC、東京都新宿区、柳澤正義理事長)と福岡市立こども病院が共同で建設していた「ドナルド・マクドナルド・ハウスふくおか(以下、ふくおかハウス)」がこのほど完成、3月27日に完成式典を開いた。同施設は入院中のこどもに付き添う親の滞在施設。
 場所は福岡市東区香椎照葉のアイランドシティにある福岡市立こども病院隣接地。敷地面積は2000平方mの2階建てで、延べ床面積は約1500平方m。宿泊室は16室で、共用のキッチンスペースやリビングルームも設置されている。利用料金は1日1人当たり1000円。こども病院に入院、通院中の20歳未満の患者とその家族を対象に、5月1日から利用開始する。同施設は九州で初めて建設され、全国では10カ所目。
 当日開かれた完成式典には関係者約70人が参加。主催者あいさつで福岡市の高島宗一郎市長は「ふくおかハウスは、多くの関係者の方々から支援していただき、建設することができた。今後も支援の和を広げ、入院するこどもたちをサポートできる施設となるよう力を入れていきたい」とあいさつ。また、同施設を運営するDMHCの柳澤正義理事長は「福岡市立こども病院には九州一円から多くの患者が集まる。ふくおかハウスは、入院するこどもたちのための医療を支援する施設として役割を果たしていきたい」と目標を語った。さらに式典には歌手の石井竜也氏も駆けつけ、施設の完成を祝って作詞・作曲した「ウタノチカラ」を披露した。
 同施設の建設費は約4億円。運営者のDMHCと、昨年5月に設立した「ふくおかハウス建設募金委員会」(末吉紀雄代表)が中心となり、市内外の企業や団体、個人から集めた募金を2億円ずつ充てた。