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おせちの卸事業を拡大  久松    商品群を100アイテムに


 おせち弁当製造、販売の有限会社久松(糟屋郡粕屋町仲原、松田久美子社長)は、今秋からおせちの卸事業を拡大する。
 昨年末に約10万個のおせちを販売した同社では、インターネット販売サイト「楽天市場」での売り上げが大半を占めており、法人への卸個数は約2万個。今後も直販を拡大していくが、自社でギフト商材を扱う法人を取り込み、卸事業も強化することで、新たな販路開拓を目指す。商品は同社が製造するおせち12種類で、希望小売価格は6500円~5万円。同社では年内をめどに商品点数を現在の20アイテムから100アイテムまで増やす計画で、卸し先にはお中元、お歳暮向け商品も提案していく。同社の松田健吾常務は「将来的には売上の3割を卸事業にしたい」と話している。
 同社のおせちは、自社工場で製造。同市場に書き込まれる購入者のレビュー(口コミ)の評価が高く、7連続で同市場おせち部門1位を獲得している。
 同社は1986年8月設立。資本金300万円。年商12億円。従業員11人。2004年から通販サイト「楽天市場」で「博多久松」ブランドのおせちセットの販売を開始している。