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うきは市浮羽地区で地域振興事業 いそのさわ
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週刊経済2021年9月22日発行
地域の事業者と連携
酒蔵の㈱いそのさわ(うきは市浮羽町、中川次郎社長)は、敷地内にある築130年の主屋を改築し、食堂やワーケーション向け宿泊機能などを備えた観光拠点として活用する。完成予定は12月。
いそのさわの主屋に1階に、うきはの宝㈱(同市、大熊充社長)と連携して75歳以上の地域住民が地元の食材を使ってプロデュース・調理する食堂をオープンし、同社の酒類や酒粕を使ったスイーツなども提供。また、地域の事業者たちとも連携しながら新鮮な農産物や惣菜を直販する。さらに、2階は㈱ヴィレッジインク(静岡県、橋村和徳社長)が宿泊事業を展開。母屋に隣接する場所に酒の貯蔵タンクを改造し、仕込み水を沸かす貸し切り風呂も設置する。そのほか、近隣の新川田篭伝統的建造物群保存地区にある茅葺き一軒家を貸し切りの宿として改築する。 また、ヴィレッジインクが、うきは市と共同で近隣の廃校・旧姫治小学校をオートキャンプ場として再生させるプロジェクトも手掛けていることから、連携して地域活性化に取り組んでいく。
いそのさわは今年6月1日、(一社)古家空家調査連絡会の理事を務め、うきは市で観光需要創出事業に取り組む中川次郎氏を社長に、2004年から同社で杜氏を務めていた渡辺貞夫氏とアウトドア事業を全国展開する㈱ヴィレッジインクの橋村和徳社長の2人を取締役とする新経営体制に移行。経営陣の得意分野を生かし、酒造りだけでなく、うきは地区における遊休資産の活用、異業種共同事業の実施による消費や雇用の創出、地域活性化を目的として地域や広域の事業者と連携し地域連携プラットフォームを構築していく地域振興事業を進めている。