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うきは市の木材リサイクル工場が完成 中山リサイクル産業


週刊経済2023年1月31日発行

投資額約12億円

産業廃棄物処理、木質チップ製造などの中山リサイクル産業㈱(糟屋郡須恵町植木、中山智社長)は1月17日、うきは市吉井町に約12億円をかけ建設していた木材リサイクル工場が完成した。
場所は久留米・うきは工業団地内。敷地面積は1万5675㎡。床面積約3750㎡の平屋建て工場と177㎡の平屋建て事務所の2棟。破砕設備と切削設備を1基ずつ備えており、間伐材などの森林未利用材、産業廃棄物の木くず、剪定枝や災害発生材など一般廃棄物の木くずを原料に、木質チップを一日約100トン生産する。木質チップはバイオマス発電燃料や再生ボードの原料に使用される予定。県内4カ所、大分県内3カ所、佐賀県内1カ所、熊本県内1カ所に次ぐ10カ所目で、最大規模の工場となった。従業員数は地元雇用の4人を含む10人が常駐している。また、すべての作業を密閉型建屋内で完結することで周辺へ配慮しているほか、工場棟屋根には330kWの太陽光パネルを設置し、太陽光発電時は工場内の電力の大部分を供給するなど脱炭素に取り組んでいる。中山社長は「グループ10カ所目の生産拠点となる。地域に貢献する工場にしていきたい」と話している。
同社は1989年9月設立。資本金2千万円。