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〝魚食文化〟の課題解決に向けて包括連携協定結 ベンナーズとピエトロ


週刊経済2023年3月28日発行

未利用魚使用の限定メニュー

未利用魚を中心としたミールキットや加工品のサブスクサービス「フィシュル」運営などを手掛ける㈱ベンナーズ(福岡市中央区大名、井口剛志代表取締役)と、ドレッシングなど食品製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(同区天神、高橋泰行社長)は3月15日、包括連携協定を締結した。
近年、魚離れや漁師不足などで日本の水産業の将来が不安視される中、「日本の食と水産業界を守る」という理念の下、味には全く関係のない理由で流通の前段階で廃棄されてしまう未利用魚を活用し、魚のフードロス削減といった新しい切り口で水産業界をけん引するベンナーズと、「おいしさと健康の追求」や「新しい食文化の提案」などを基本方針に掲げ、日本の食資源の将来に貢献したいというピエトロの想いが合致し、今回の協定が実現した。
その包括連携第1弾として、3月7日から福岡、東京のピエトロレストラン9店舗でベンナーズから仕入れた未利用魚を使ったディナータイム限定メニューの提供を開始した。今後も共に福岡に本社を置く〝食〟の企業として、日本の〝魚食文化〟の課題解決に向けてさまざまな取り組みを推進し、SDGs達成への貢献を目指す。