NEWS

  • 地域

「NHK学生ロボコン」で特別賞  九州職業能力開発大学校    初出場で


 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営し、ものづくり産業に特化した教育プログラムを実施する九州職業能力開発大学校(北九州市小倉南区志井、岡田龍雄校長)は7月10日開催の「NHK学生ロボコン2016」に初出場し、特別賞を受賞した。
 同大会は書類、ビデオ審査を通過した全国の大学や専門学校、大学校が出場し、与えられた共通の課題通りにロボットを操作する技術力を競うもの。今年は本戦に24校が出場し、同校は挑戦2年目にして初めて出場枠を獲得した。今年のテーマは「エネルギー」。自走式の「ハイブリットロボット」で風力や磁力を駆使しながら、動力をもたない「エコロボット」を全長30メートルのコースに走らせ、この2台のロボットで運んだプロペラを地上2・4メートルの高さに取り付けるもの。同校の出場チーム「九TECH(キューテック)」は風力を利用したエコロボットを走らせ、3チームのリーグ戦で1勝1敗、時間内にゴールしたものの、時間の差で決勝進出を逃した。競技中にプロペラが取り付けられないトラブルが起きたが、軌道修正プログラムでロボットを調整するなどして対応。また、決勝進出チームのなかに時間内にゴールできなかったチームがいるなか、同校は時間内にゴールできたことから、初出場にして特別賞を受賞した。
 同校の岡田龍雄校長は「惜しくも決勝トーナメント進出を逃したが、大健闘だった。突然のトラブルにも素早く対応できる技術力が評価され、今回の特別賞に至った。今後も多くの大会で活躍する学生を輩出していきたい」と話している。