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「AI市長秘書官」のβ版完成、実証実験へ 北九州市


週刊経済2024年2月14日発行号

AIで市長のあいさつ文等作成

北九州市は2月2日、AIに関わる実証事業として公募した「AI市長秘書官」のβ版が完成したと発表。実証実験をスタートする。
昨年9月に開催した生成AIピッチ大会で採択された事業で、地元IT会社の寶結㈱(北九州市小倉北区魚町、福岡広大社長)が開発した。市長のあいさつ文等を作成する際に、過去の事例を学習させたAIが文案を作成。職員は生成された文案に加除修正を行い、あいさつ文等を完成させる。実証では、生成された文案から最終的なあいさつ文完成までの間にどの程度修正を要するのか、職員の省力化にどの程度の効果があるかを検証する。
デジタル市役所推進室の担当者は「『誰でも』『いつでも』『即時に』作成したい文案が生成されることで、そこから完成形をイメージしながら加除修正を行いやすくなり、作成を行う職員の負担軽減につながる。また、市の取り組みや市長の想いを文案に表現することで、関係者に共有することができる」と導入効果への期待を語っている。