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「道の駅むなかた」来場車両管理の実証実験 宗像市とNTTドコモ九州支社


週刊経済2021年11月2日発行

映像エッジAIプラットフォームを活用

宗像市(伊豆美沙子市長)と㈱NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、齋藤武執行役員支社長)は、映像エッジAIプラットフォームを活用して「道の駅むなかた」に来場する車両管理の実証を始めた。
これまで宗像市では、紙ベースでのアンケート収集による来訪者の属性把握をして施策検討を実施していたが、季節による変動や日々の動向についての把握が難しい状態だった。今回の実証では、庁内のDX推進の取り組みを加速していく中、来訪車両のナンバープレート画像によって地域名データを抽出・蓄積、分析することで、ビックデータの収集による取組検討の有効性を判断する。
活用するのはEDGEMATRIX(エッジマトリクス)㈱(東京都、太田洋社長)が提供する映像エッジAIプラットフォーム「EDGEMATRIXⓇ」(※)で、道の駅むなかたの駐車場出入口に設置したカメラ映像をデータ解析する。実証期間は10月下旬から約1カ月間。両者の役割は、NTTドコモが車両ナンバー画像の撮影に関する機器の設置、解析システムで取得したデータの提供。宗像市が実証で取得したデータの分析・各種施策への反映。
道の駅むなかたは福岡市、北九州市、飯塚市の中間地点に位置し、世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群もあり、福岡県内においても集客力が高い場所であり、国内観光拠点の重要な施設。
※現場(エッジ)でカメラ映像などをAI処理する「エッジAI」を簡単に導入、運用できる映像エッジAIプラットフォーム。屋内外に設置する多数のエッジAIデバイス「Edge AI Box」やカメラの、稼働状況監視や設置場所の管理のほか、遠隔操作もできる。また、利用するAIアプリを簡単に購入ができる「EDGEMATRIXⓇストア」も提供しており、AIソリューションの導入が容易となるサービス。