「糸島新聞」の保存紙を市の有形文化財に指定　糸島市教育委員会

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週刊経済2023年6月20日発行号

大正６年創刊

糸島市教育委員会は、大正期から糸島地区で発刊されている地域新聞「糸島新聞」の創刊時からの保存紙を市の有形文化財に指定した。
「糸島新聞」は、㈱糸島新聞社（糸島市前原東１丁目）が発行するもので、大正６年に「糸島農業新聞」として創刊、同年１２月発行の６号から「糸島新聞」に名称を変更していた。同社が創刊時からこれまで社屋で保管してきた保存新聞のうち、創刊号（大正６年）から活版印刷がオフセット印刷に移行するまでの昭和５７年に刊行された原本が指定を受けた。紙面は縦４０センチ、横２７センチで大正１０年以降は縦５４センチ、横４０センチ。また、絵や写真を印刷するために使用していた版木など６箱分を含む計２３０点も指定を受けた。
糸島市文化課では「新聞などの近代的歴史資料が文化財に指定されるのは珍しい。糸島の地域史だけでなく近代史研究において非常に重要」と評価している。