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「糸島の環境住宅」完成見学会 九州大学


週刊経済2022年9月27日発行

学生が設計を担当

九州大学(福岡市西区元岡、石橋達朗総長)の建築研究教育センターBeCATは9月末、糸島市前原駅南1丁目にJR九州住宅㈱(福岡市博多区吉塚、島野英明社長)と共同で手掛けた「糸島の環境住宅」を完成し、10月1日に完成見学会を開く。
BeCATは、昨年4月に設立したセンターで、ニューヨークで活躍する建築家・重松象平氏をセンター長に迎え、エンジニアリングとデザインを融合しながら持続可能で脱炭素な社会のための環境建築と都市の在り方を教育研究し、その成果の社会実装化を目指す。今回、JR九州住宅㈱と共同で、学生が九州の気候を生かした「糸島の環境住宅」を設計し、JR九州住宅が建設・販売を手掛けた。建物は、日射や通風を最大限活用できるよう、敷地環境を解析したゼロエネルギー住宅で、敷地面積は246・05㎡、2階建てで延べ床面積は105・91㎡。今後も継続的に住宅内の環境測定を行い、そのデータを研究へとフィードバックする。10月1日の完成見学会では、設計を担当した学生とBeCAT教員が現地で解説する。