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「米ストロー」の国内製造を開始 UPay
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週刊経済2023年5月2日、9日合併号
月間200万本体制に
くず米を原料とする「米ストロー」を製造、販売する㈱UPay(ユーペイ、福岡市中央区大名2丁目、上官ゆい社長)は、「米ストロー」の国内製造を開始、2月から箱崎工場(同市東区箱崎ふ頭6丁目)の稼働を開始した。
「米ストロー」はコメ7割、トウモロコシ由来のでんぷん3割を原料にした完全植物由来の商品。これまでは既存の中国工場で製造していたが、国産のくず米を使用した米ストローの生産強化に伴い、国内工場の本格稼働を開始したもの。紙ストローよりも耐久性が高く、プラスチックを原料としていないため環境に配慮した脱炭素製品でもある。
箱崎工場では現在、企業からの依頼でノベルティなどの特注品製造がメインといい、今後は月間200万本の製造が可能となる。また、世界各国からの受注増加に伴い、既存の中国工場(杭州市)を昨年11月に拡張した。工場面積を2・5倍に拡張し、生産能力はこれまでの月間800万本から2000万本にまで向上している。
同社では「国内の米の消費量低下が問題となっている。当社でくず米を買い取り、それを米ストローに再利用するアップサイクルを一層強化していきたい。また、竹製品の歯ブラシやスプーン、フォークなどの開発も強化しており、すでに国内のホテル16カ所で販売している」と話している。
同社は2016年8月設立。資本金300万円。従業員数は10人。